『ジョナサン-ふたつの顔の男-』

 
 内向的な青年ジョナサン(アンセル・エルゴート)には、ジョンというもう一つの人格があった。“2人”は医師が脳に埋め込んだタイマーで、午前7時と午後7時の12時間ごとに入れ替わるように設定され、互いにビデオメッセージを残すことで、自分がいない時間に起こった出来事を共有していた。ところがジョンに恋人ができたことから、“2人”の生活に狂いが生じ始める。
 
 少々毛色の変わった一人二役映画。なかなか面白いアイデアで、途中までは、一体どう収拾をつけるのか、という興味で引っ張るが、残念ながら後半失速する。
 
 初監督作となったビル・オリバーは、暗転を使って人格の変化を見せるが、これがちょっと分かりづらいのが難点。ただし、無機質なタッチなど、今後に期待を抱かせるところもある。
 
 エルゴートには『ベイビー・ドライバー』(17)公開の際にインタビューをした。その時は、真面目な好青年という感じがしたが、その後の『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』(18)や、この映画では、屈折した心情の役をきちんと演じている。もう少し、評価されてもいい若手俳優だと思う。
 
 ちなみに次回作は、スピルバーグがリメークした『ウエスト・サイド物語』のトニー役とのこと。インタビューの際に「始めはダンサーとして活動していた」と語っていたので、また一つ夢をかなえたことになる。
 
【インタビュー】『ベイビー・ドライバー』アンセル・エルゴート
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0b9f5eafe953a153033b33693b34ca2d

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