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『ラスト・ムービースター』@シネマカリテ(バート・レイノルズ・オン・マイ・マインド)

『ラスト・ムービースター』@シネマカリテ(バート・レイノルズ・オン・マイ・マインド)

September 12, 2019

『ラスト・ムービースター』@シネマカリテ(バート・レイノルズ・オン・マイ・マインド)

この「ムービースター」とは?

バート・レイノルズが最後だと言うからには、ディカプーも、ブラッド・ピットも、ジョニー・デップも「ムービースター」ではないと言いたいのだろう。アイコンにもならず、マエストロとも呼ばれず、ある時代の銀幕のなかでのみ輝いた、文字どおりキラッと輝いただけのスター。わかりきったストーリーでも、最後まで客に席を立たせないスター。そんな意味ですか。

バート・レイノルズのフィルモグラフィの作品群は単純明快でひねりがない。あの頃の外国映画と言えば、アメリカ映画ばかり。クリント・イーストウッドはまだマエストロ化していない。顔に華がない(ように見えた)ロバート・デ・ニーロもまだ駆け出し。だから、そんなんで良かった。それを本人にセリフで言わせている。

私の出演作は結末が読めるものばかりだ 作品の冒頭からね 人生も同じだ

誰もが結末を知っている(だが途中のあらすじは変えられる)

彼が亡くなったニュースは聞いたが、本作のことは知らなかった。監督さんが当て書きした「ヴィック・エドワーズ」役をご本人は遺作と思って出たわけではないだろうが、かつてのマネーメイキングスターが当時のファン(みんな今もファンだと思うが)に宛てたラブレターのような内容で泣かせる。

全盛期をすぎるとポンコツな作品群が増えたバート・レイノルズ演じる「ヴィック・エドワーズ」は、実はポンコツな「映画祭」の「生涯功労賞」に色気を出した。この土地ナッシュヴィルはカントリー&ウェスタンの聖地のようなところ。カントリー&ウェスタンと言えば、アメリカではプアホワイトの好む音楽と決まっている。役名「ヴィック・エドワーズ」は仮にもハリウッドスターだ。そんなダサい田舎町の映画祭なんか、と渋っていたが、クリント・イーストウッド、ロバート・デ・ニーロにも贈った賞と言うことで出かけた(勝手に贈っただけ。二人とも受けなかった)。しかし、上映会レベルのあまりのポンコツぶりにプライドが傷ついた。ふと思い立った最初の妻と再会を果たすと、彼女はアルツハイマーで”Do I know you?”状態…という筋は予想の範囲内だったが、わかっていても泣かせる。

バート・レイノルズは背中が丸くなり、腰も曲がり、杖をついている。髪は白くなり、かつて男性ヌード(局部は隠していた)を掲載するようなセックスアピールむんむんの男も、枯れてしまった。しかし、枯れたのは外見(たぶん男性能力も)だ。スーパーですれ違った良い女や公園でヨガするボディコンシャスなスポーツウェアの女性グループに目線を送る。ここで、ニヤッと。女性関係のゴシップも多かったから。モテて当然の男っぷりだった。

ブログ管理者がバート・レイノルズを熱心に見ていたのは、70年代のこと。たぶん、1972年の『脱出』から。白眉は1974年の『ロンゲスト・ヤード』。名QBだった男が身を持ち崩し、酒、女、暴力に溺れ、刑務所へ。そこは、刑務所長が看守を集めてアメフトチーム育成に執念を燃やすディストピアだった。元QBが入所したため、看守チームのコーチを依頼して断られると、囚人チームの試合を企画。看守への憎しみに燃える囚人チームは善戦するが、所長はバート・レイノルズを寝返らせる。突然やる気なし子ちゃんになったが、最後に翻意し、逆転勝ちする。プロとしてのプライドよりも、自分の身を優先させたばかりに、いったんはチームメイトから総スカンを食らう不器用さ、要領の悪さがその後のバート・レイノルズの実人生を予言するよう。それを本作でもセリフで言わせている。

私の第一幕はひどかった 第二幕はおろか 第三幕の大半もだめだった

だが皆さんに救われた…幕を下ろすのはまだ早いと気づいた…この賞に恥じぬ人生を送るとここに断言する

過去は変えられないが、未来は変えられる。

いまだに回顧上映もキネ旬の追悼特集もない俳優にこんなセリフを言わせて、天に召される神様は本当に罪な存在だ。もう少し寿命をやったっていいじゃないか。と、同じことを「平尾誠二オン・マイ・マインド」で書いたな。

「ヴィック・エドワーズ」が本当はユダヤ系で、本名「マーティ・シュルマン」ってのは、いったいういうこと? チェロキーインディアンの血を引くというのはよく知られた話だが、ユダヤ系って? ウディ・アレンと同族には見えない。IMDBにも書かれていない。監督さん(Rifkinというロシアかウクライナ出身者のヘブライ名Rivkaが由来)がユダヤ系にしたかった?

「平尾誠二オン・マイ・マインド」はこちらから。

http://blog.livedoor.jp/turtle_and_owl/archives/66770450.html


ラスト・ムービースター

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。http://blog.livedoor.jp/turtle_and_owl/archives/80950125.html


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