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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』TジョイSEIBU大泉

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』TジョイSEIBU大泉

2019年09月11日

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』TジョイSEIBU大泉

この題名からすると、通常であれば黄金期か赤狩り時代を舞台とすべきところであるが、60年代をもってくるところがタランティーノ。
60年代になにか描くべき題材はあるのかとおもったら、シャロンテート以外何もなかったというのもさすが。
スタジオにしても特機とかが転がってるようなシャッターの外でしゃべってるだけとか、舞台はハリウッドでも『デス・プルーフ』の原っぱと変わらないようなバックステージ感が感じられないような場所でばっかりやってる。アカデミー賞受賞作の『アーティスト』みたいなのとは全く別次元の視点で、こういうのはタランティーノしかやれないだろう。
それにしても、『パルプフィクション』の頃から比べると、ショットの力が作品ごとに目覚ましく増強している。
昔は、好きな俳優を並べて、面白いダイアローグでたたみみかけて、カメラはその様をとらえるだけといった感じだったのが、明らかにショットを軸にして映画を組み立てるやり方にシフトチェンジしている。
だから、見ている時はなんかより一層ダラダラしてて、そのダラダラさのさじ加減が『レザボア』の頃に比べるとバランスが悪いのではと一瞬思ってしまうのだが、見てから時間が経つほどに頭の中でショットのイメージがあぶり出しのように浮き上がってきて、やっぱり最近のタランティーノはすごいと思えるのであった。

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