『男はつらいよ 柴又慕情』 『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』

『男はつらいよ 柴又慕情』(72)(1972.8.荏原武蔵野館)『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(1974.8.27.荏原武蔵野館)

 

 子供の頃、近所の武蔵小山に荏原武蔵野館という邦画専門の映画館があった。ここで東宝の『ゴジラ』シリーズや大映の『ガメラ』シリーズや『大魔神』シリーズ、そして学校行事で『日本万国博』(71)などを見たのだが、実は『男はつらいよ』シリーズを初めて見たのもここだった。
 
 それは、吉永小百合演じる歌子がマドンナとなったシリーズ第9作『男はつらいよ 柴又慕情』(72)で、併映はドリフターズの『祭りだお化けだ全員集合!!』だった。森川信の死去によって、この映画から松村達雄が2代目のおいちゃんとして登場し、歌子の父親の小説家を宮口精二が演じた。
 
 また、くしくも荏原武蔵野館でのラストショーとなったのが、吉永が再登場した、シリーズ13作目の『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(74)。同時上映は同じくドリフの『超能力だよ全員集合!!』だった。
 
 そして『柴又慕情』では大学生だった歌子が、わずか2年後の『寅次郎恋やつれ』では結婚後、夫と死別している。自分自身も小学生から中学生になり、全く環境が変わっていた。
 
 という訳で、初めて寅さん映画を見た映画館のラストショーが寅さん映画になり、マドンナはどちらも吉永小百合と、偶然が重なった。だから、この2本は映画以外の部分でとても印象に残っているのだ。

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