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グレース・オブ・モナコ/公妃の切り札

グレース・オブ・モナコ/公妃の切り札

グレース・オブ・モナコ/公妃の切り札

◇オリヴィエ・ダアン監督

◆ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・アンジェラ、バス・ベガ、パーカー・ポージー、マイロ・ビンティミリア、デレク・ジャコビ

 

人気絶頂だったハリウッド女優グレース・ケリーは1956年、カンヌ国際映画祭で知り合ったモナコ公国の君主レーニエ3世と結婚し、世界的な話題になった(写真=右下)。

『上流社会』(1956年公開)を最後の出演作として映画界から引退したあとも、ハリウッドからの復帰の誘いがあったようだが、実現はしなかった。

グレース公妃とレーニエ三世.jpg-21982年9月13日、南仏ロックアジェルの別荘から自らローバー3500を運転してモナコへ帰る途中、脳梗塞を起こし、車はガードレールに激突して崖から転落、グレース公妃は意識が戻らないまま翌日死去した。

『グレース・オブ・モナコ/公妃の切り札』(2013年、フランス製作。原題“GRACE OF MONACO”)は、レーニエ3世と結婚して6年後にグレースの身の上とモナコを見舞ったある危機に立ち向かう彼女の姿を描いている。

冒頭に「この映画は実話に基づくフィクションである」という奇妙なメッセージが出る。映画である限り実話でも潤色が施されるのは当然だが、わざわざ断り書きをしたのは、現存するモナコ君主グリマルディ家からの訴訟などトラブルを回避するためだろう。

映画は、『裏窓』など3作品でグレース・ケリーを起用したアルフレッド・ヒッチコックがモナコの宮殿にグレースを訪ね、次回作『マーニー』への出演を打診するところから始まる。ここは完全にフィクションである。ヒッチコックがグレースの出演を強く望んだのは事実だが、モナコに公妃を訪ねた事実はない。

政治に対する意見を述べるのはアメリカ流だと周囲から皮肉られ、夫から控えめでいるように言われて未だに宮殿のしきたりに馴染めず、自分の居場所がないように感じていたグレースは、ヒッチコックの申し出に心を動かされて迷っていた。

まさにそんな折にモナコは存亡の危機に立たされる。保護国フランスのシャルル・ドゴール大統領が、進出企業に課税していなかったモナコに過酷な課税をするよう要求を突き付け、応じなければフランス領にすると脅しをかけてきたのだ。

「グレース・オブ・モナコ」1フランスは脅しだけでなくモナコの国境を実力で封鎖した。この時グレースが実行した秘策は、彼女自身がモナコ代表を務める国際赤十字の主催で主要国の首脳クラスを招いて舞踏会を主催することだった。

出席したドゴール大統領らを前にグレースは愛の力を賛美するスピーチをする……。

モナコの危機にかなり関与していたらしい造船王オナシスやその妻マリア・カラスも登場する。

この映画は、フィクションまじりにせよ大国に翻弄される小さな君主国の内情を描いていて思っていたより面白かった。が、結果的にドゴールは要求を引っ込めたけれども、それがグレースのスピーチの影響なのかどうかとなると因果関係は不明で、物語の首尾結構が整っているようには思えない不満が残る。

ついでながら、原題のGRACEは公妃の名前と普通名詞のgrace(優美、恩恵という意味)をかけてあるように思える。

☆☆☆


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